医学生のブログ

私の受験の経験をもとに記事を書いていきます。少しでも役に立てれば嬉しいです。

【医学部受験】病院奨学金(医師修学資金)の面接ってどんな感じ?実際に受けてきました。

f:id:ikaikatan:20200703132717p:plain

先日、病院奨学金の面接を受けてきました。

コロナの影響もあって日程がずれたりして大変でした。

さてさて病院奨学金の面接というと未知な感じかしますよね。

訳あって2院受けたのですが、その経験を基に書いています。

という訳で、病院奨学金を受けようと考えている人は参考までに読んでいただければ幸いです。

 

 

病院奨学金の面接ってどんな感じ?

結論から言いますと、一般的な面接と大差ないと思います。

 

形式は個人面接で会場は奨学金を受ける病院の一室で行われました。

大体10〜15分くらい。

(コロナの影響で2つ受けたうちの1つはリモート面接に変更になりました。)

 

試験官は3人でした。

全員医師の先生であるところもあれば、看護部長の方が入っている場合もありました。

圧迫面接ということはなく終始和やかな雰囲気でした。

それほど医師不足が深刻ということなのでしょうか。

 

聞いた感じでは倍率に関しては人気があるところでは2〜3倍、一般的には1〜2倍といった感じだと思います。

他にも志望者がいたらしいのですが集合時間がそれぞれ違ったので見かけませんでしたね。

 

ちなみに集合時間がずらされていたこともあって待ち時間はほとんどなかったです。

(これもコロナの影響かも。)

 

病院奨学金の面接で聞かれることは?

前述しましたが、訳あって2院受けたのですがそれぞれ聞かれた内容のパターンが違いました。

 

受けた2院を便宜上、A病院、B病院とします。

A病院では主に企業の就活面接対策本に載っているような質問。

B病院では主に医学部受験で聞かれるようなオーソドックスな質問。

という感じでした。

 

私が受けた中では最近はやりのMMIとかはなかったです。

 

具体的に聞かれた質問

前述した通り、受けた2院をA病院、B病院とします。

ではそれぞれの病院で聞かれたことは下記の通りです。

 

①A病院

・○○市(A病院のある市)で働きたいと思った理由は?

・○○市の奨学金を志望する理由は?

新型コロナウイルスについて、PCR検査を増やすべきかどうか?

・今朝は何を食べましたか?

・あなたはどんな性格だと自覚していますか?

・あなたの長所はなんだと思いますか?

・その長所をこのA病院でどのように活かせそうですか?

 

②B病院

・医師になろうと思ったきっかけはなんですか?

・理想の医師像は?

・今後のキャリアプランは考えているか?考えているならどのようなものか?

・△△市(今私が住んでいるところ)はどうか?

・○○市(B病院のある市)に根を張る覚悟はあるか?

・今後医師の育成プランというのが変更していく可能性を留意しておくように(質問ではないが注意されたこと)

・在籍している大学のことについていろいろ

 

これらの質問で所々ちょっとだけ掘り下げられたりぐらいでした。

受験の面接の方が厳しかった印象ですね。

 

面接の雰囲気はA院は少し固め、B院はゆるめといった感じで病院の雰囲気とかが出ているのかなと思いました。

 

面接のコツ

キーワードは"地域医療"です。

募集している病院は地域の中核病院がほとんどですからね。

どんな医師が欲しいのかというと地域で臨床をする医師なわけです。

 

発言の端々で「僕、私は地域医療に従事したいんです。」って言うのを折り込みましょう。

そもそも地域医療がやりたい人にしかこの奨学金はお勧めしませんが。。。

 

例えば志望動機でテレビで見た地域医療に携わる医師に憧れてとか、Dr.コトーという漫画の医師に憧れてとか。

 

こういう発言をすると、研究とか興味ないの?って聞かれることもありますが、はっきり臨床に進みたいと伝えた方がいいと思います。

付け加えるなら"医学は日々進歩する、新しい情報を得るためにアンテナは放っておきたい"ぐらいですかね。

 

対策としてやっておきたいこと

①基本的な面接なマナーは身につけておく

服装、髪型などの身だしなみとか、ノックの仕方や挨拶の仕方などの作法

医学部受験ではひと通り経験しますが確認しておきましょう。

 

②医療ニュースの確認

意見が分かれているようなニュースはチェックしておいた方がいいと思います。

例えばコロナのPCR検査は増やすべきか?とか高額医薬品について賛成か否か?とか。

これから医師になる上でも興味を持っておくといいと思います。

 

③簡単に卒後のキャリアプランを考えておく

ざっくりでいいです。

私の場合は卒後、奨学金を借りる病院で初期研修を行い、その後他院で専攻医研修、専門医取得後その病院で義務年間を。という感じで考えていました。

面接でこんな感じで言って割と受けはよかったです。

 

診療科とかは決まってないでいいと思います。

ただ病院によりますが産婦人科、救急、小児科、麻酔科とかは医師が不足がちなのでポイント高いかもしれません。

 

面接官の先生方も決まっているとは思っていないので大まかにでも考えておけば好印象を持たれやすいかもしれません。

 

最後に

訳あって2院受けたと前述しましたが、実ははじめに受けた方を落ちちゃったんですよね。

後から追加採用の通知が来たんですけどね。

(失敗した理由は書類の書き方にあったというのはまた次の話で。)

 

1回目の失敗を受けて2回目の面接に臨んだ訳ですが、結果はまだ来てません。

が、手ごたえはばっちり。1回目の反省をうまくいかせました。

(追記:無事採用されました。人気があるところだったので少し心配でしたが。)

 

受験から奨学金面接を受けてきて感じるのは、面接は場数を踏めば踏むほど上達しますね。

面接を受けたり、練習したりできる機会があった時、実際に自分がどんな受け答えをしてどんな回答がベストだったのか振り返りは大事だと思います。

 

ここまでいろいろ書いてきましたが、気負いせずに自分以上のものを出そうとはせず、ありのままの自分を出すくらいの気持ちでやるのが1番だと思います。

余裕を持がないと自信がないように見えます。

 

最後に卒後義務から逃げてしまう医師もいるようですが、本当に地域医療を志す医学生奨学金の支援が渡って欲しいですね。

 

 

↓他の奨学金についても興味がある方はこちら 

ikaikatan.hatenablog.com